『結婚しない男たち 増え続ける未婚男性「ソロ男」のリアル』 (ディスカヴァー携書 2015/11/19 荒川 和久)を読みました。
ソロ男の特徴の中から結婚をするためにはどう変化したら良いかを考えてみました。
独身男子は自分のことを「ソロ男」と思うべし
この本では「ソロ活動をする男性」を略して「ソロ男」と名付けてマーケティングの観点から分析しています。
ソロ活動をする、という言葉だけ聞くと人付き合いが悪く常に一人でいる男性をイメージするかもしれません。しかし、自分は仕事もしていて職場の付き合いもちゃんとしているし、友達とも交流しているからソロ男には当てはまらないと思うのは間違いです。
ソロ男の定義は次のようになっています。
・基本的には、独身で20~50代の男性。
・親と同居していない一人暮らし(ルームシェアは可)であること。
・ちゃんと働いていて、親などに金銭的な依存をしていないこと。
・自由・自立・自給の価値観を持っていること。
4つめの条件の自由・自立・自給の価値観の判定についてはそれぞれ次の設問に「そう思う」「ややそう思う」と回答することが条件となっています。
自由:「束縛されないで自由に過ごしていきたい方だ」
自立:「(家族がいても)一人で過ごす時間を確実に確保したい方だ」
自給:「(家族がいても)誰かにあまり頼らずに生きていける方だ」
いかがでしょう。
この本では単なる独身男子の中からソロ男を抽出するために自由・自立・自給の価値観を持っているかどうかを条件に入れていますが、上にあげた設問は大抵人が「そう思う」「ややそう思う」と回答するのではないでしょうか。
また、一人暮らしがソロ男の条件に含まれています。これはパラサイトシングルやニートなどの経済的に自立していない方を調査対象から省くことが目的です。都市部と比較して地方だと独身で親と同居している方も少なくないですが、 だからソロ男に当てはまらないと考えるのではなく、仕事をしていて収入がある方は親と同居していてもソロ男の要件を満たしていると考えるべきでしょう。
こう考えると結局のところソロ男というのは独身男子のことを指しており、ソロ男の特徴というの独身男子の特徴と置き換えて考えることができます。
ソロ男が結婚しない理由
こちらの本では買い物意識や性格、外食・夜遊び行動などの観点からソロ男の特徴をあげています。
「一度決めたら一途」や「男友達と食事に行く」など、なるほど言われてみれば周りのソロ男の方たちにはこのような共通点があるなと思わせられるものが多数あります。
恋愛・結婚に関しても 6割以上の人が恋人がいないと回答しています。これは体感とも合致していて、私の周りの独身男子をみてみても恋人がいる方は少数です。
その中でも特にソロ男が結婚をしない要因となる特徴は「趣味には時間もお金もかける」でしょう。ソロ男が趣味にかける時間は非ソロ男の約2倍というデータが紹介されています。
結婚の前段階の交際においても趣味に長い時間を費やすということはそれだけ彼女に割く時間が少ないことを表しています。交際時に密なコミュニケーションをとることが出来なければそこから結婚には進展しません。交際期間だけ長かったとしても自分の趣味に費やす時間が長大で交際相手と相互のコミュニケーションがとれていなければ結婚には結び付きません。
趣味を持つことは生活を豊かにする方法のひとつですし、そこから交友関係が広がることもあります。しかし、休日をまるまる趣味に使っていては彼女が出来なかったり、恋人とうまくいかない原因となることも事実です。もし結婚を考えるのならば短期集中で婚活を行い、その数か月の間だけは趣味の時間を出会いや交際の時間へと変えることが必要です。
ライフスタイルを変えずに結婚するには
とは言ってもこれまで継続してきた趣味を突然休止することに抵抗がある方もいるかもしれません。趣味も昨日今日始めたものではなく長年続けてきたものもあるでしょう。自分のライフスタイルの一部になっていて今更帰ることはできない!という方にお勧めなのは趣味を婚活と結びつけることです。
趣味に時間を費やしているから彼女に割く時間がないと考えるのではなく、彼女と一緒に趣味を楽しむという考え方です。一緒に活動できるような趣味の場合は何かしらの団体やサークルに所属して交友関係を広げる方法や、SNSを使って自分自身の趣味を発信して同じような仲間を作る方法があります。
もちろん相手の方は純粋にその趣味を満喫している方ですので強引な方法は逆効果になってしまいます。まずは複数人で食事をしたり、SNSで徐々に交流を深めるなど順序を守ってアプローチしてください。
まとめ
ソロ男の特徴の中から結婚をするためにはどう変化したら良いかを考えてみました。
結婚相談所のプロフィールにも趣味を書く欄があります。お相手を選んだりお見合いをしたりするときのポイントにもなるため人に話せる趣味があるのは良いことです。趣味の優先順位を一つ下げ、その時間を婚活に使うことで交際・結婚へ前進することができます。
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