『婚活疲労症候群』にみる婚活が疲れる原因

『婚活疲労症候群 なんでこんなにツライのか?』 (マガジンハウス 2012/5/1 高村 恵)を読みました。
婚活が疲れてしまう原因を考えてみました。

原因①:婚活の多様化

選択肢が多いことは良いことのように感じられますが、かえって何から始めたら良いのか、何をしたら良いのかということの正解を求めてさまよってしまうことがあります。

婚活というワードからどのようなものを思い浮かべるでしょうか。TBSテレビの「ナイナイのお見合い大作戦!」のように、婚活と言えば街コン・パーティーを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。また、マッチングアプリの一つである「Pairs(ペアーズ)」の会員数が1000万人を超え(2019年1月)ており、最近では婚活=マッチングアプリととらえている方も少なくありません。

その他にも結婚情報サービスや結婚相談所は当然として、友人・知人の紹介、合コンなども婚活となります。

今まであげたものは直接異性と知り合い交際するための婚活になりますが、その外にも自己研鑽として服装や髪形に気を遣ったり習い事をしたりすることも婚活に含まれるでしょう。

原因②:婚活の長期化

婚活が多様化したということは、結婚までの道のりもその人それぞれになっています。ある程度の費用をかけて短期間で結婚する方もいれば、お金はほとんどかけずに自分のペースで結婚を目指すという方もいます。マッチングアプリの会員が1000万人なのに対し、日本結婚相談所連盟の会員は6万人(2020年1月)です。この数字の差からライトな婚活をする方の方が多く、マッチングアプリのようなライトな婚活が出来るようになったことで全体的みれば婚活期間が長期化する人が多くなります。

婚活の期間が長期化すればそれだけ自然と自分の周りで結婚する方の人数も増えますし、あの人は結婚しているのにどうして自分はしていないんだろうと焦る気持ちも出てきます。

また、期間が長くなれば婚活を通じてメッセージをやりとりしたり実際にお会いする方の人数も多くなります。初対面の方とお話しするのは誰でも緊張しますし、その場はどんなに楽しく会話ができたとしても終わった後は疲労感があります。これが何回も繰り返されると気づかないうちに疲労が蓄積されることになります。

原因③:理想と現実のギャップ

結婚相手に求める条件というものは男性、女性でそれぞれあります。数値化しやすいものでは年収と年齢があります。当然年収は高い方が結婚しやすく、年齢は低い方が結婚しやすいです。自分がこれらの条件で相手の方を選別するように、自分も相手の方からこれらの条件で選別されています。

本の中でもお見合いパーティーの様子が書かれています。とあるお見合いパーティーでその中で年齢が若い30代の女性の周りに多くの男性が集中し、手持無沙汰になっている女性がいるにも関わらず50代の男性までもが30代の女性に集まっていたそうです。そして最終的には50代の男性とカップルとしてマッチングしました。

マッチングしたカップルとして、会場を後にする時、多くの男性が唖然とした表情で見送っているのが印象的でした。結局、おじさまたちは経済力にモノを言わせて、若い彼女たちを獲得できたわけです。

自分が望む条件の方にアプローチをかけたとしても自分のスペックが原因でお断りされることがあります。 年齢は何もしなければ自然と増えていきますし、年収も短期間で一気に増やすのは簡単なことではありません。したがって、この場合は自分の方が相手の方に求める条件を緩める必要があります。そうするとまるで自分の価値が下げられてしまったかのような感覚になってしまいます。

まとめ

婚活が疲れてしまう原因を考えてみました。

選択肢が多いと迷ってなかなか決められずだらだらと時間だけが過ぎてしまいます。またそれによって不要に自己肯定感をさげてしまうことにもつながりかねません。周りの友人が次々に結婚するような状況では婚活の疲れた気持ちを吐き出すのも遠慮してしまうかもしれませんが、行き詰まる前に相談することをお勧めします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました